61キロ地点で走る事を止め
62キロ地点で歩く事が出来なくなった。
64キロエイドまで巡回車に送ってもらい
メディカルサポートの往診を受けた。
「大丈夫です。」とはっきり答えた。
そのエイドで氷を貰い頭を冷やした。
そのまま巡回車で70キロ関門まで輸送してくれるらしい。
「そうか、関門に届かない普通の選手は
関門まで移動しなければならないのか・・・」
車はコース上の魔女の森をゆっくりと進む。
もちろん選手は今も走っている。
既に止めた時計を現在時刻に変更する。
スタート時刻から70キロ関門の制限時間を加えて現在時刻と比べる。
次の70キロ関門まで残り12分が僕の脳内計算。
つまり今68キロ前後を走っていないと
間に合わないことになる。
魔女の森は確か
64キロ〜66キロの区間だと思う。
どんなに頑張っても間に合わない。
でもみんな走っている。
必死に走っている。
関門時間を知っているのだろうか?
残り時間を計算しているのだろうか?
分かっていても走っているのだろうか?
僕は既にリタイヤして車の中にいる。
外の音も空気も感じないクーラーが効いている車中は別世界だ。
たった一枚のガラスの外は
今、正にレース中の舞台なのだ。
彼らは輝いて居た。
賞賛の言葉なんて必要ない。
美しい、輝いている。
シンプルに、そしてダイナミックに。
僕は別次元のサロマの舞台を見たような気がした。
そう、サロマの舞台は選手一人一人にある。
彼らは今どう思っているかは想像出来る。
僕もちょっと前まで走っていたのだから。
ランナーなら感じるはずだ。
今、この時この場所を走っている
彼らを見て感じないランナーなど居ない。
「前を向きひたすら走っている選手は輝いて居るのだ」

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64キロエイドまで巡回車に送ってもらい
メディカルサポートの往診を受けた。
「大丈夫です。」とはっきり答えた。
そのエイドで氷を貰い頭を冷やした。
そのまま巡回車で70キロ関門まで輸送してくれるらしい。
「そうか、関門に届かない普通の選手は
関門まで移動しなければならないのか・・・」
車はコース上の魔女の森をゆっくりと進む。
もちろん選手は今も走っている。
既に止めた時計を現在時刻に変更する。
スタート時刻から70キロ関門の制限時間を加えて現在時刻と比べる。
次の70キロ関門まで残り12分が僕の脳内計算。
つまり今68キロ前後を走っていないと
間に合わないことになる。
魔女の森は確か
64キロ〜66キロの区間だと思う。
どんなに頑張っても間に合わない。
でもみんな走っている。
必死に走っている。
関門時間を知っているのだろうか?
残り時間を計算しているのだろうか?
分かっていても走っているのだろうか?
僕は既にリタイヤして車の中にいる。
外の音も空気も感じないクーラーが効いている車中は別世界だ。
たった一枚のガラスの外は
今、正にレース中の舞台なのだ。
彼らは輝いて居た。
賞賛の言葉なんて必要ない。
美しい、輝いている。
シンプルに、そしてダイナミックに。
僕は別次元のサロマの舞台を見たような気がした。
そう、サロマの舞台は選手一人一人にある。
彼らは今どう思っているかは想像出来る。
僕もちょっと前まで走っていたのだから。
ランナーなら感じるはずだ。
今、この時この場所を走っている
彼らを見て感じないランナーなど居ない。
「前を向きひたすら走っている選手は輝いて居るのだ」

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